カラッとした秋、高い空、とっても気持ち良いですね。
みなさんは季節の変わり目、どんなことに気をつけていますか?冷えや乾燥対策をしている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回はもう一つ心がけたい「静電気対策」について紹介させていただきます。

この写真は夏のキャンプでの一枚。鮎やイワナが群れをなす熊野古道近くの清流です。たくさん泳いでこんがりと焼けました。上に着ているのはヘンプY タンク、下のパンツは速乾性のあるポリエステルです。夏のアウトドアでは速乾性のある化学繊維の服も着ますが、リサイクル繊維を選ぶように心がけています。
先日のことですが、同じパンツを履いたらサワサワっと静電気が起きました。乾燥しているなあとは思っていましたが、静電気が起きるほどだったとは。日焼けした肌は水分が少なくキメが粗く乾燥しています。

さて、静電気はどうやって起きるのでしょうか?

<静電気の仕組み>
物にはプラスを帯びやすい物質とマイナスを帯びやすい物質があります
±のものが触れ合う、摩擦などでパチパチっと静電気が起こります。静電気は電化製品に埃や花粉を引き寄せるのと同じように身体にも引き寄せます。
私もなのですが、花粉症やハウスダストアレルギーのある方は要注意です。美容師さんに「花粉症がきつい方は静電気もきつい方が多い」と聞いてから、静電気に気をつけるようになりました。

下の図は、摩擦帯電列(非金属のみ)上に行くほどプラス、下に行くほどマイナスの電気が帯電しやすくなります
プラスの電気が帯電   ↑

  • ウール
  • ナイロン
  • ビスコースレーヨン
  • 綿 
  • 人体
  • ゴム
  • ポリエステル
  • アクリル

     

    マイナスの電気が帯電 ↓
    離れているもの同士ほど静電気が起きやすくなります。一番上のウールとアクリルの組み合わせは強い静電気がおこります。日本化学繊維協会の「繊維に関するデータ集」を参考にしました。

    <静電気を抑えるナチュラルな対策>

    • 同じ電気の素材の服を組み合わせる
    • 麻(ヘンプ)とコットンは水分量が多く静電気が発生しにくいので、他の素材を組み合わせると○
    • 保湿クリームなどで体の水分を逃さないようにする
    • 湿った土や木に触れて放電する
    • 椿油を髪の毛に塗る。yinyangの直営店ではmanmanaturals の椿ラベンダー油を販売しています。香りと質感が気持ちよく、コンセプトにも共感しています。
    • 静電気防止スプレーを靴や服にシュッとかける
    • 自然素材の靴を履く。アンバサダーJunkoさんの草鞋生活を見習いたいです!

    私がよくしていることは道を歩きながら木や草にタッチすること。P Cを触っていると指先がチリチリするので作業後は植物や水に触れています。

    写真は近所の神社のフカフカの苔の絨毯。ここで時々アーシングをしています。

    <静電気防止スプレーの作り方>


    ◉材料

    • ガラス遮光耐油スプレーボトル50ml
    • エタノール5ml
    • 精油20滴
    • グリセリン3ml
    • 精製水
    ◉作り方
    上から順に材料を混ぜていきます。最後に精製水を入れてよく混ぜれば完成です。毎年冬に大活躍!
    グリセリンには混ざらない精油もあるのでエタノールに精油を溶かしてからグリセリンを加えるとよく混ざります。
    精油のおすすめはラベンダー、ティートゥリー、ローズマリーです。
    服にシミになりにくく、一般的にも好まれる香りです。抗菌、抗ウイルスなどに優れていると言われています。
    実は精油にもプラスとマイナスの分子が含まれています。
    真正ラベンダーは両方の分子がバランスよく含まれていますし、ローズマリーとティートゥリーはプラスの分子が含まれています。
    特に気にしなくてもよいのですが、私は面白いので±のバランスも意識して精油を選んでいます。

     

    <帯電しにくいヨガウェア>
    yinyangのウェアは、オーガニックコットンやリネンのものがたくさんあります。静電気予防にぴったりです!また耐久性もあるのでお手入れをすることで長く着ることができます。先日はお気に入りのゴッデスドレスのアッシュを染め直しました。
    今回は準備も染めも簡単なベンガラ染めをしてみました。選んだ色は薄墨のような色『古色』です。

    水で染料を溶かしたら後は生地に染料が入るようにしっかりと揉み込みます。手は染まらないので素手でO K

     

    何度も何度も揉み込んで、広げての繰り返し。だんだん好みの色になってきました。もう一息です。

     

    染料が服に吸収されて、お水は透明になってきました。残ったお水はお庭に流しても大丈夫です。

     

    ついでにシェルタンクのブラックと5、6年前のリネンタンクも染めました。どちらもあっという間に染まって深みのある色合いになりました。乾いた後のドレスは、ふっくら!染料が繊維に絡み生地に厚みが出て柔らかくなりました。

     

    まるで新しいウェアに出会ったよう。オリーブと墨色の間のような色合いになりました。事務所に着て行ったら、みんなすぐに気づきました。さすがです!
    下の写真が元の色です。

     

    9月にリリースされた2021 2nd collection にはガウンやパンツ、プルオーバーなど暖かなウェアが揃っています。今年の秋冬は素材や組み合わせを意識して着る物を選んでみるのはいかがでしょうか?

    スタッフSonoko