Yinyang AMBASSADORS

JUNKO SAITO 齋藤 純子
ハタヨガインストラクター

前回のコラムで取り上げた、ヴィーラバドラーサナⅡ、戦士のポーズ
下半身を勇ましく踏ん張り、両手を大きく広げた姿は、まるで戦士が”優雅に”弓矢を引いているよう

腰の低さは、お相撲さん級
四股が踏めたら、このポーズは完璧なはず
この体勢は、二本足に出来る最も安定したポジションなのかもしれません

若さの秘訣はスクワットだと言う方がよくいらっしゃいますが、腰を膝の高さまで落とし、身体を上げ下げ出来るということは、足腰の柔軟性と強さを併せ持つ証拠

上半身を支えるに相応しい下半身
下半身がどっしりとグラウンディングし、身体の中心を通る軸があることで、初めて上半身は安心して力を抜くことができます
そして力まず、頭頂部まで軸を通します

どこかが歪めば、どこかを歪ませ、バランスを取る健気でホリスティックな身体
美しい(軸の通った)姿勢は、連携プレーの賜物なのです
そのためにも、土台となる下半身の力強さと柔軟性は欠かせません

身体を緊張させ、息を詰めていることが少なくない日常生活
特に、頭ばかりを使いすぎることで氣は上昇しがちです
上がりすぎた氣を下ろして、肩の力を抜くためにも、下半身の存在は大きく、丹田を意識した呼吸はとても有効です
氣が丹田に集まることで、自然と心は落ち着きます

〈上虚下実〉じょうきょかじつ
この言葉のように、上半身には広がりをもち、呼吸が心地よく出来るスペースを、そして、下半身にはしっかりと実が詰まったような、大地に根付く力強さが理想的

お相撲さんも、弓矢を引く戦士も、肩肘張っていては技が決まらなそうですよね

根ざし広がる下半身、
余裕しゃくしゃく上半身♪
と言った感じでしょうか

簡単ではありませんが、上虚下実であることで本来の力が発揮されるのだと思います

わたしもコラムを書きながら、スクワットを日課にしようかどうか検討中です
まずは、ヨガを楽しむことから始めましょう