働く一人ひとりの意識や行動を通して社会全体の転換に
持続可能な社会・経済システムへの転換期の今、私たちサプライチェーンとして、他社や地域との繋がりの中で、持続可能な生き方や、地球環境の保持、事業や社会システムの在り方を考えていくことは非常に重要であり、事業の持続的な発展と持続的な地域社会、循環型の経済形成促進に貢献する、貴重な一歩だと考えています。
yinyangではゼロウェイストの目標である、有害物質を排出しない、大気汚染を生じさせない、資源をむだにしない、と共に、重要なポイントとしてのLocal(地域主義)、Low
cost(低コスト)、Low impact(低環境負荷)、Low
technology(高度の技術にたよらない)を基礎の考えとし、働くスタッフ一人ひとりが意識を持って、サプライチェーンとしてのゼロウェイストに取り組んでいます。
衣料品の国内の年間供給数量は約29億点。それに対し、消費数量は約14億点と推定されており、残りの約15億点の大部分が余剰在庫として焼却処分の対象となっています。また、世界では、ファッション業界は毎年約50万トンものマイクロファイバーを海に投棄し、年間に世界全体で排出される二酸化炭素の10%を占めており、2030年までには50%まで増加すると予測されています。
これらの課題をそれぞれ多角的に解決していくことが必要です。焼却される服の廃棄の削減、生産に使用する水量や水質汚染の軽減、農薬使用による土壌汚染の抑制など、解決策は多岐に渡り、yinyangでは、生産から廃棄までの過程で、環境負荷を軽減しながら流通する仕組みを考えています。
製造時の取り組み
自然素材の利用
環境負荷の少ないオーガニックコットンやヘンプ素材を使用することで土壌汚染を抑制すること目指しています。
自然染色
化学物質ではなく植物性の染料を使用することで、水質汚染を抑制することを目指しています。
再生素材の利用
プラスチックや植物由来の再生素材を利用し生産することで、資源の枯渇を抑制しています。
輸送における取り組み
プラスチック袋の廃止
縫製工場から出荷される際のプラスチック袋の個別包装を廃止し残布に包んだ状態で納品されます。
繰り返し使える素材での配送
取引先への配送には運送ボックスやリサイクルボックスを使用しています。
植物由来の袋の利用
オンラインショップの発送時には土に還るキャッサバ由来の袋(タピオカの原料)を使用しています。
オフィスでの取り組み
ゴミの細分化
オフィスのゴミ箱を1カ所にまとめ、ゴミの分別を6種類に細分化しています。
食事時のゴミの軽減
スタッフのお弁当、マイボトルの持参を推奨し、コンポストを利用した菜園づくりに取り組んでいます。
デジタル化の推奨
店舗や取引先への書類や資料、スタッフの名刺のデジタル化を進めています。
店舗での取り組み
シンプルな店舗デザイン
天然素材やリサイクル什器を活用した店舗デザインを心がけています。
過剰包装の廃止
ショッピングバッグ、ショップカード、チラシを廃止し、洗剤などの計り売りを実施しています。
ライフスタイルの提案
給水スポットmymizuへの登録や、プラスチックフリーのマーケットnaked marketの定期開催を行なっています。
ゼロ・ウェイスト認証項目
配送時は繰り返し使うことのできる資材やより簡易的な包装とすることでごみの発生を抑制している。
仕入先と連携し、仕入れ時の個包装を無くしている。輸入後、検品業者からの仕入れ時には布で包むことでリユースできる包材使用ができている。委託販売時は何度も使えるトランクを使用するなど、お客様への発送時の梱包を最小限にしています。
そのまま放置するとごみになるような未活用資源や、修理・リサイクル可能な資材を店舗に取り入れ活用している。
空き物件を改装して店舗としており、もともと物件内にあった建具やもらいものの古材などを最大限活用している。取り外しが簡易なラックや組み立て式のテーブルなど、修理やメンテナンス、リサイクルが容易な備品使用を徹底している。
リサイクル素材やアップサイクルを活かした製品を積極的に店舗で取り扱っている。
ヨガマットはリサイクルゴムを使用している。端材等を活かしたノベルティ開発に加え、裁断ミスの布から商品開発を行うなど、取り組みを継続的に増やしており良い。
日常の業務で使用する紙類、備品の削減や代替品の使用により、ごみの発生を抑制している。
書類は基本的に電子化されている。レシートは基本的にプリントアウトされない設定で電子送付にも対応している。カタログなどをオンラインで見れるようにしていて良い。ネット注文時にもリーフレット同梱の是非を選択できる仕掛け等も良い。
長く使えるように製品の修理、メンテナンスできるサービスが整っている。
お客様から製品を預かり草木染の染め直しサービスを行っている。染色キットも販売している。ウェブサイトで製品の取扱いやメンテナンスについての情報を発信しており良い。
利用者がゼロ・ウェイストについて知り、取り組みについて参加できる仕掛けがある。
店内スペースを利用してNaked Marketを開催、量り売りやリユースを実践している。利用者にも容器持参を呼びかけている。ウェブサイトでもゼロ・ウェイストへの取り組みが発信されていて良い。
事業者及び従業員がゼロ・ウェイストについて理解し、自身が出すごみを削減していくために具体的な取り組みをしている。
弁当箱やマイボトル・マイカップ利用によりスタッフ自身が出すごみは少ない。事務所に沢山あったごみ箱を減らし、分別を徹底していて良い。
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン
従来のリサイクルを中心にした「ごみにしない」モデルに加え、「ごみを生み出さない」モデル(循環型の生産・流通・販売モデルや、そのためのプロダクトデザイン
)をグローバルスタンダードにすることを目指し、行政・民間領域の双方で、ステークホルダーと共に『ゼロ・ウェイスト』を実践する機会を創出します。自治体や地域、企業に向けた廃棄物削減と資源循環の仕組みへの転換をサポートします。