色が薄くなった草木染めのヨガウェア、皆さんはどうされていますか? 

私は2〜3年着てから染め直しをしています。
yinyangのウェアは草木染めや藍染で染められていますが、自分で染め直すときにオススメしたいのはベンガラ染めです。植物が土に還っていくように、大地の色が植物の色を包み込みます。

なんといっても準備が簡単!思い立ったときにすぐに染められます。
水にベンガラの染料を溶かし、濡らしたウェアを入れて揉み込むだけ、洗濯しているような感覚です 。土から生まれた循環型の染料、水で染められるし素手で染めても安全。とってもエコな染め方です。
染液は冷たく肌刺激がないので、子供と一緒に楽しむこともできます。

ベンガラ染めといえば、「古色の美」誰でも手軽に染められるように染料を開発した会社です。大阪羽曳野市にある工房に基礎講習を受けに行ってきました。

教えてくださったのは小渕ユタカさん。古色の美では染料を開発したり、アパレルや生地メーカーの依頼でベンガラ染めを行い、染色家としても大活躍されています。手肌がキレイ!本当に安全な染料なのですね。

人気の作品、小渕さん考案の睡蓮染は開くと艶やかな睡蓮が現れます。

さてベンガラといえば「赤」ですが、「古色の美」では23色ものベンガラを開発しました。ピンクや黄色、紫、黒など、一つの土を焼く温度を変えて作られているそうです。

土は京田辺市のお隣、生駒山の土や羽曳野の土が使われています。生駒山は美しく大好きな山!身に纏えることがとっても嬉しいです。ほかにも鉄分の多いヨーロッパの土も使っているそうです。


 今回染めたのは白いサンプルウェア、シミや日焼けがあるもの、着用して色が薄くなったものなど5点です。

ベンガラの染料は深みや温かみ、土の質感が感じられます。草木染めでは出せない色を選んで染めてみました。

 

水洗い、下染め、水洗い、染色を2〜3度繰り返します。コットンは染まりやすく、生地が染料をグングン吸い込んで水が透明になってきます。きれいな排水なので環境に負担になりません。外で染めてそのまま流せます。

こちらは畳んで販売していたパンツ、片側に光が当たっていたので色が変わってしまいました。濃い色には濃い色を重ねる“染めごろし”をします。藍錠染めをして藍色を深めたら左右の違いがすっかりわからなくなりました。

 

染め上がったら脱水し、天日干しして色を定着させます。

ベンガラは日光にも電気の光にも強く色褪せません。

 

光の反射により、色の見え方が変わります。外では力強さが感じられましたが、室内では優しい色合いに見えました。

 

ジャンプスーツ:紫陽花、アラジンパンツ:春桜、リネンペタルパンツ:銀鼠色 で染めました。

柔らかで優しい色、ムラもなくとっても綺麗です。

 こちらは昨年の冬、大活躍したコットンアンクルパンツです。少し色が薄くなったのと黒い汚れがあります。小渕さんと相談して元の色を生かして染められる“爆弾染め”をしました。

一見ランダムなように見えますが、出来上がりをイメージして丸められています。ゴムで留めて液に浸して揺らして染液を浸透させます。


開いたら、絞り染のような柄に仕上がっていました。丸めてくれた小渕さんもかっこええな〜を連発!私もとても気に入っています。


ところで、小渕さんによると、化学染めの服にベンガラを重ねるとナチュラルな雰囲気になるそうです。この技を使えば、服の好みが変わっても以前の服も着られそうですね。

 

WS のお知らせ

72日土曜日にベンガラ染めを学べるW Sを企画しました。

講師は小渕ユタカさんです。技が学べて色が選べて、とってもお得なWSです。
お持ちのyinyangヨガウェアをアドバイスをもらいながら染められます。
染めたいものがない方や持っていない方は、当日yinyangのサンプルウェアをお得な価格で購入して染めていただくことが可能です。

サステナブルな暮らしに興味がある方、染め物に興味がある方、yinyangのメンバーと一緒にベンガラ染めをしてみませんか? 
会場のyinyangオフィス(TAMISA松井山手スタジオ)は井戸水を使用しています。井戸水はよく染まるそうですよ!(文 Sonoko )

詳細、お申し込みはこちらからご覧ください