Yinyang AMBASSADORS

JUNKO SAITO 齋藤 純子
ハタヨガインストラクター

我が家に旅人を招いて、ワークショップをしていただいたのは、今回が3回目

遥々山を越え、電波も通じなくなるような里山に来ていただくのですから、本当にありがたいです
でも、以前暮らしていた都会の手狭なマンションだったら、実現できなかったかもしれません
これも、いかした田舎・里山暮らしのお陰です
もちろん、以前は出来たけど、今は出来ないことがたくさんありますけどね

さて、冒頭どういう意味かよく分からないことを書きましたが、キャンピングカー、もしくは、寝泊まり出来る車で、自由に日本を旅しながら、自身の特技を生かして、ご縁あるところでワークショップなどを開催される「旅するアーティスト」さんのことを”旅人”と書きました

実は、このお三方との出逢いはFacebook
今でこそ、珍しくはないかもしれませんが、見ず知らずの会ったこともない方と、初対面した日にワークショップを通して交流をするなんて、以前は考えられませんでした

ご縁があれば、いつかは出逢えるかもしれませんが、出逢いがどれだけ時短されたことか
テクノロジーを毛嫌いするのではなく、モノは使いようだな、なんて改めて思いました
テクノロジーに利用されるのではなく、利用する、が大切ですね

初めにお迎えしたのは、ヨガインストラクターでもあり、糸かけ曼荼羅アーティストのAiko Yoshikawaさん

小さい息子さんと一緒に、水色のヴォルクスワーゲンのワゴンで西日本を横断中、京都にも来てくれました
行く先々で、美しい景色や神聖な場所を訪れている様子を、SNSを通して拝見し、勝手に予備知識として、センスの良さと日常で大切にされていることを知りました

我が家の庭に車が到着し、初の対面をした時は、あまりにイメージ通りで、昔からの知り合いのような感覚だったことを覚えています

次に、ごろ~んと大地に寝っころがり、歌とギターを演奏する中で、自然との調和を体感させてくれたのは、”ごろんコンサート”を主催する山田証さん

開催できる場所の条件は、木陰に寝転べるスペースがあること
庭があっても木陰に寝ころぶことを滅多にしない大人たちに、その機会を与えてくれました
地面から木を見上げるという体験は非日常で、姿勢を変えるだけで、自然との距離感がぐっと縮まり、五感で感じる全てが変わりました
それを子供と一緒に楽しめるイベントとなったことが、何よりも嬉しかったです

そして、記憶に新しい、ハナププ式コーヒーセレモニーというイベント名で各地を回っていらっしゃる三浦隆典さん

今回は、いつもお世話になっている地域のお寺さんに場所を提供していただき、セレモニーに相応しい神聖な場で、ゆる~く行われました

豆を洗うところから、コーヒーを入れ、飲むところまでの丁寧さとこだわりは、茶道に通づるものがありました

もちろん、コーヒーは格別

丁寧に愛されて育った子供のように、余すことなく旨味を存分に発揮していました

三浦さんはサーフィンをこよなく愛し、通い続けるスマトラ島の方々との交流で、コーヒーとのご縁が生まれたそう
そして、現地で自ら繋がり、農家さんをサポートすることで、コーヒー業界の実態が見えてきたり、いかに、本物の有機コーヒー豆を育て続けることが、経済的にも労力的にも難しいことかが分かったとのことです

生産現場を見る機会のない消費社会の今、どのように生産され、誰を支援したらフェアで、地球にとって良いのかを知ることは、なかなか難しいことです
まずは、何事も受け身ではなく、自発的に考える習慣を身につける意味でも、知ろうとすること、考えて消費することが、もっとも大切な一歩ではないかと思います

話は逸れましたが、ホンモノの自由人には、ぶれない軸と、地球や偉大なるものとの調和を大切にされている点があるように感じました

ヨガでも、自然に身をまかせるためには、しっかりとグラウンディングをして、軸を感じることの重要性を伝えます

そのしなやかな軸で、流れに身を任せ、新しい出逢い、ご縁を楽しむ

いつか準備が整った時、私も旅人となる日が訪れているかもしれません