阿波藍set up, The story behind…

新作が発売されて早2週間。
皆さますでに何かご注文していただけましたでしょうか。

さてその中でも人気の商品で、色違いでご購入のお客様やスタッフもいるほどのフロントボウトップとコットンワイドパンツ!
そのラインに新たに明日、20着限定でリリースを予定している阿波藍set upが加わります!

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このセットアップは徳島県立城西高校の阿波藍専攻班の3年生が昨年染めてくれたもので、1点1点微妙に異なる仕上がりとなっていて、この唯一無二の叢雲(むらくも)染めのデザインには、これからを担う生徒一人一人の真心と純粋な愛情が込められています。

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むらくも染はこのように、両手で思いっきり絞り、染めていきます。

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さて今回はリリースと一緒に、その阿波藍set upのコラボが誕生するまでのストーリーもちょっぴりお話できたら…と思いブログを綴ってみました。

昨年11月半ば、yinyangメンバーは1泊2日で徳島県を訪れました。

目的は2つ。
1つは上勝町のゼロウェイストセンターの訪問。
そしてもう1つはこの阿波藍set upをお願いした徳島県立城西高校での染め体験。
ご縁あって紹介していただいた城西高校では、「エシカル消費宣言」を制定し、「他人を思いやる心」「他人との助け合い」「環境への配慮」をキーワードに
人・社会・地球のことを考え、持続可能な社会づくりに真摯に取り組んでいます。

またこの学校の植物活用科の藍染の授業では、蓼藍を育てるところからはじまり、成長した葉を刈り取り、発酵・熟成させ、天然染料のすくもをつくり、染めています。
そして自分たちが染色した商品を販売するという、一貫した流れが授業のカリキュラムに組み込まれています。
最近では企業や行政から染色依頼もたくさん来るようで、染色体験をしに様々な人たちが学校を訪れるようです。
そういった取り組みだけでも素晴らしいなと思ったのですが、更にわたしが心を惹かれたのがこの阿波藍の一連の授業を指導する川西和男先生の在り方でした。
先生が赴任された当初、前任の先生から引き継いだ方法で染色してみたところ、使用薬品の影響で自らの手がただれてしまいました。
ご自身、そして携わる生徒たちの健康と安全を気遣い、化学薬品を一切使用せず天然染料のみで染め上げることを目標に、県内で有名な方の元に自らが弟子入りし、
その工程を学び習得し、生徒たちに伝えることにされました。
それから10年、時代の流れや試行錯誤される中で変化しながらも伝統を守り続ける姿勢。

yinyangのコンセプトにはブランド立ち上げ当初から「健康と安全に配慮したものづくり」というのがあり、
ものづくりに従事する生徒たちの健康を第一に考えた先生の思いにとても共感しました。

訪問した日、私たちも高校生に混じり、寝せ込みの段階で行う切り返し(打ち水と撹拌)という作業を体験させていただきました。
天然染料「すくも」を製造する工程を「寝せ込み」と呼び、この寝せ込みは「寝床(ねどこ)」と呼ばれる土間(どま)で行われます。

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土間はとても神聖な場所で、みんな裸足で上がります。

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寝せ込みは10月から12月の寒い時季に行うため、発酵させるのに必要な熱が外気温(冷えた室温)の影響を受けにくくするため、藁(ワラ)で編んだ「むしろ」を布団として掛けてあげます。

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むしろは農業資材業者から購入しているそうですが、近年日本製の物が少なくなり苦慮しているようで、とても大事に扱われています。

授業の後は、私たちも藍染を体験させていただきました。

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水の豊かな藍染の本場、徳島の本藍染めの懐かしい思い出。

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そんなストーリーに思いを馳せながら、美しい本藍染の心地良さを実感しながら袖を通していただけると嬉しいです。

協力:
城西高校HP

Azusa