From Nepal

こんにちは、Yokoです。

yinyangのWEBショップで取り扱いさせていただいているWSDOの草木染めヨガマットバック
yoga mat bag
草木の優しい色と自然の風合いが豊かな生地感で人気商品の一つです。

私たちは日本でネパールの女性を支援する団体「チャンドラ・キラン」さんを通して商品をいただいています。チャンドラ・キランさんは、郵送、印紙、印刷代のみを経費として残りをネパールの方にお届けしてくださっています。
2019年は222,878円の寄付が集まり、218,800円をネパールの方にお届けできたそうです。
チャンドラ・キランさんよりお便りとお知らせが届きましたのでご紹介させていただきます。

チャンドラ・キランだより 2019

ネパールの人のこころ 湖月 美和

ネパール訪問の目的を問われれば、まずは皆さんから預かった寄付を直接渡し、支援活動を見届けることである。しかし、毎年旅を続けるなかで改めて思うことは、ネパールには目的の達成にとどまらない魅力があるということだ。
それは、ネパールの人々の優しさ、温かさと触れ合うことであるとふり返って思う。ネパールの人々や自然に心癒されるから、楽しみに通い続けていられる。
そこで、今回は私が出会ったネパールの人々のこころの魅力について、書いてみたい。

ネパールの人がよく口にする言葉に、Maya(マヤ)という言葉がある。

この Maya という気持ちがネパールの人の性格やふるまいによく顕れていると思う。
英訳すると、Love となり、我々には少し違うニュアンスに感じられるが、男女の恋愛関係ばかりでなく、親子の愛情や、友達との親しい関係などすべてにおいて使う。日本語にすると、愛情や思いやり、いたわりといった感覚に近い。相手を愛し、大切に思っていることを伝えることができる重要な言葉であり、日常でもよく使われる。
私も親交の深いネパールの人々と話すとき、遠慮がちな言葉で返答すると、マヤ ガルチュ(愛しているよ)といった言葉が飛んでくる。家族のような情をかけていると伝えてくれているようだ。
また、ネパールの人々は、感受性が豊かな人も多く、私が毎回会いに行く人々は常に人の気持ちを察し、温かく迎え支えてくれる。助け合いの精神というものが根付いているので、困っていることがあればすぐ助けようとしてくれる。
人の動きをよく見ていて、気が付くとさりげなく行動に移してくれる。そんなところは、日本人の思いやりや優しさに似ているなぁと思う。

また、人好き、人懐っこい人柄だと言ってよいのだろう。
例えば、興味をもつと、はばからず質問が飛び交う。この度の旅行中でも、公共のバスのなかで、親しげに話しかけられたり、笑顔で見つめられたりした。かつて滞在中には質問攻めにあったこともある。
このように一見、グイグイと距離を詰めてくるようだが、一方で遠慮の文化もある。
遠慮深い面を見せて、お茶に誘われてもよく知らない人には一度必ず断ったり、顔色を見て言わないでおこうとしたりする。
自己主張の強い人だと思うことはあまりない。遠慮の文化があるという点でも、身近に感じられると思う。

さらに惹かれる面を挙げると、人の純粋さや正直さである。
これはおそらく宗教や神々を信じるという軸をもっているからではないかと思っている。その場その場の優しさではなく、信仰からくる想いであるように思う。
損得勘定や計算ではない誠実さや素朴さが感じられ、話していても安心して大きな懐に飛び込んでいけるような感覚がある。経済優先の日本では、成果や能力がまず求められ、純粋さや誠実さだけでは認められない、もの足りないと感じられるのだろう。しかし、経済や教育においても、最優先にすべきものは何だろうと考えさせられる。

ネパールの人々のおもてなしにはだれもが驚くだろう。
必ず家で客人をもてなす。お茶を出し、食事をもてなす。もてなさずに帰らせると罪悪感をもつそうだ。
「人に与える」ことに喜びを感じる人たちなのである。
人が旅立つ前には、必ずプージャ(祈りの儀式)をしてくれる。安全に帰れますようにと小さな儀式の準備をし、家族が集まるなかで家長の存在の人が必ず祈ってくれる。
あなたに幸がありますように、とさまざまな機会に祈ってくれる。

もちろん、長所は短所であり、短所は長所であり、いい面ばかりをみるつもりはないし、いい人ばかりなはずはない。
時間にルーズである、向上心が感じられないという面があり、私もかつて滞在し共に仕事をした際に、そういう面には悩まされたし、今なお許容に困ることだろう。
そして、他力本願な面があるのは、カースト制に根差しているからだろうか。
自分の生活をもっとよくしよう、高見を目指そうという気持ちがあまり感じられない点は、日本人との相違点である。満足しているわけではないだろうが、現実を受け入れる、ありのままを受け入れるという面が非常に長けている。
ただ異文化を知るということの良さは、相対化できることであると思う。日本だけを見るのではなく、異なる文化に身を置くことで初めて見えてくるものがあり、それに学ぶことは少なくない。
見方が変わったり、考え方の幅を広げたりすることができる。

これからもネパールの人々に学び、関わりを続け、時に失敗をも許容し合いながら、つながりを深めていきたい。
それを皆さんと少しでも共有させていただけますように。
2020 年も、すてきなつながりが多くもてますように。